女性の羽織


女性の羽織はセミフォーマルかカジュアル用で紋付、無地、絵羽、小紋などの種類があります。もとは塵除けと防寒のために用いられていたもので、コートと違い室内で脱ぐ必要がないので、洋服でいえばカーディガンのような役割で、裾を下に敷かないようにして座るのが基本です。しかし、茶室や正装の際には脱ぐ必要があり、寒い季節に上にはおるものには道行といわれるものもありますが、コートとも言われ、こちらも入り口で脱ぐのが決まりとなっています。上にはおるものも様々なので、目的や素材なども考えながら選ぶようにすることが大切です。

また、羽織の裏側は羽裏といって別布になっているものも多く、ちらりとしか見えないところにも気を配る日本人ならではの粋なおしゃれ心も反映されています。もちろん、現代でも羽織をきるだけで着物姿の雰囲気がかわりますし、羽裏や羽織紐などお洒落のみせどころもたくさんあるのです。選び方のポイントは合わせる着物とのバランスで着物が派手な柄なら控えめなものにしたほうが上品にみえます。例えば、2月は梅柄などの着物を着る機会もありますが、矢羽根に手描きされた赤い梅柄の着物には黒地の梅柄の羽織をあわせるなどして全体を引き締めるようにすると梅づくしでも品よく見せることができるのです。

さらに、大切なのは着る人の身長に合わせて選ぶことで、丈が長いとクラシカルな印象になります。丈の流行りというものもありますが、フォーマル用なら長めのものを選ぶようにすることが大切です。